


研究テーマ
生活習慣病に関するニーズに応える臨床的かつ創薬的研究
高血圧症・脂質異常症・糖尿病などいわゆる生活習慣病に関して社会的に高い注目が集められています。糖尿病を例にすると患者数はその予備軍を含めて2000万人を超え、依然高い値を維持しています。
多くの糖尿病患者にとって、血糖値が上昇することよりも、むしろ併発する様々な合併症が生活の質 (QOL) を低下させる直接の原因となっています。特に糖尿病における三大合併症(神経症、腎症、網膜症)については「壊疽による四肢の切断」、「人工透析導入」、「失明」など重度の障害に至るものが多あります。糖尿病治療の柱となる血糖コントロールに関しては、様々な医薬品、治療法が確立され、患者へ多大な貢献をもたらしています。しかしながら、合併症を緩解させるような医薬品や治療法はほとんど存在しないのが現状です。糖尿病合併症を改善する、あるいは病態の進行を抑制したり発症を予防することは、糖尿病治療において最優先のニーズとなっています。
これらを背景に私たちは、以下に示しますように糖尿病やその他の生活習慣病モデル動物を用いて合併症における組織機能障害の発生するメカニズムを解明する検討を進め、併せて治療効果が期待できる新規候補薬物を用いて有用性を検討してまいりました。それらの知見は、国内外の医学誌、学会誌に採択されています。


1.糖尿病合併症、非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)、急性腎障害、
アルツハイマー型病認知症の病態解明および新規治療薬開発
に関する研究 (柴田)
薬剤貢献度および治療満足度が共に低い疾患である、糖尿病合併症 (糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害)、非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)、急性腎障害 (AKI)、アルツハイマー型認知症 に着目しています。これらは患者数が年々増加しているにも関わらず、有効な治療薬や治療法は確立されていないため、新規治療薬の開発が強く求められております。抗炎症作用や抗酸化作用を中心とした様々な生理活性作用を有する真菌由来化合物 SMTPs に我々は従来から着目しており、これらの疾患に対して有効性を示す SMTPs を探索するとともに、その作用メカニズムの評価を実施しています。


